全ては美しく完璧であり
その価値を最大限に引き出す一点がある
秋は茶会が多い季節であり
週末私も、とある茶会に出かけてまいりました。
茶道を学ぶ楽しみの一つが
亭主が様々な趣向を凝らした茶会に
参加させていただくこと
茶席に足を踏み入れた時の
ピンと張りつめた空気
茶道具一つ一つが在るべき場所にぴたりと収まり
美しいエネルギーを放っているのを感じます
床の間に美しく
瑞々しく生けられたお花は
日本の四季の美しさ、儚さを感じさせ
全てが一ミリでも位置が違えば
一瞬にして崩れる緊張感
一服のお茶が丁寧に点てられた後
空気にふっと温かさが通い
張りつめていた緊張が緩む瞬間
随所に美が散りばめられている茶室の中は
宛ら小宇宙のようであり
緊張感とともに
その空間に身を置けることに幸せを感じます。
以前有名な料理人の方が仰っていたことですが
一つ一つの素材を切るにしても
素材の一番在るべき姿
素材の持つ
ポテンシャルを引き出す切り方というものがあり
それを見つけるのが優れた料理人だと
ハイヒールに於いても同様であり
母子球に、確実に
ピンポイントに体重を乗せたときのみ
正しい筋肉を使うことが出来
それが揺るぎない軸を形成し
ひいては美しさへと繋がります。
ヒールの高さが高くなればなるほど
母指球の一点は、よりピンポイントに意識すべく
精度の高さが求められます
全てのものには
美しく在るべき一点というものがある
その一点を見極める術は
日々、美しさの意識を持ち
思考錯誤を重ねながら、経験を積むことによってのみ
得ることができるのです。
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