美学を貫くこと
幸運なことに
これまでの人生に於いて
何人もの
敬愛する師に巡り合うことができました。
その方々のお陰で、
今の私が在ると考えますと
心から感謝せずにはいられません。
週末、
尊敬する一人の師との
お別れの会がありました。
突然の不治の病
つい数か月前には、
このような事態は、
誰も、想像さえしておらず
仲間も、私も、
もちろんご本人が一番
混乱し、当惑した数か月でした。
事前に伺っていた
ご家族のお話によれば
立つことも、話すことも、笑うことさえ辛い
とのことでしたので、
どんな顔をして会えばよいのか
何と声を掛ければよいのか
言葉もなく立ち竦む私たちを
師は笑顔で出迎えてくださり、
一人一人に、温かい言葉をかけ
逆に励ましてくださいました。
美しい姿でお別れしたいから、
皆の記憶の中で
一番美しい今日を最後としたい。
お伝えしたいことは山ほどあると思っていたが、
言葉ではなく、この姿を見て感じてほしい
と言われ、涙が止まりませんでした。
私たちの人生は
日々、決断の連続です。
しかし、
人生に於ける決断は、
常に
最後の瞬間まで
自らの哲学と、美学を貫く覚悟で行わなければならない
と、教えていただいたのだと思います。
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