4/08/2019

美の基準

人は誰でも皆
生まれた瞬間というのは
 
感情にポジティブもネガティブもなく
良い思考、悪い思考もなく
 
ニュートラルであり
正に白いキャンバス
真っ新な状態

であれば
私たちの人生とは、誰と係り、誰から学ぶか
 
他者との係りによって
個性が、感情が、思考が
構築されてゆくのではないだろうか

これまでの自分の人生について
思いを巡らせるとき
 
矢張り、今の自分の根幹となっているのは
何と言っても
両親からの影響が大きい

以前にも綴ったが
 
私が日常的に意識していること
それは如何にして音を立てずに過ごすか

 
その全ては、子供のころから
両親に日々叩き込まれてきたこと

これはただ
大人しくじっと黙って読書をしていれば良い
というのではない

歩く時、食事の時
階段の上り下り
ドアの開閉
グラスをテーブルに置く際

 
日常生活の全てにおいて

自分が行う動作の最後の瞬間まで
その出す音に責任を持つこと


毎日、習慣として歯を磨くが如く
人にも物にも丁寧に接することが
私の習慣となり、生き方となっている


これは、今思えば
 
着地する瞬間
爪先を繊細に地面に下ろすこと
後ろ足を離す瞬間まで美しさを意識をすること
 
瞬間瞬間に美しさの意識を向ける
ハイヒールの哲学に繋がっていたのである


 
両親は
 
アメとムチの役割を交互に
且つ
絶妙に担いながら
私に美しさと共に生きる基礎を学ばせてくれた。


人への意識、物への意識
自分を大切に扱うこと

美しさを瞬時に崩すのは
何と言っても、慌ただしい心と
それに伴って生じる雑音の数々

自分を大切に扱うなら
意識して音を消す努力をすること

加えて
折角、女性という美しい存在として生まれたのだから
敢えて美しさを損なうような
言動、ファッションをしないこと
それにはハイヒールは必須であること

こうして、必然
私はハイヒールを愛するようになり
ハイヒールで美しく歩きたいと
夢見るようになったのである

美しき生き方と
ハイヒールへの道筋をつけてくれた両親へ
 
心からの感謝を込めて
 
 
 


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