10/18/2017

日々積み重ねる

新しい師匠に、お目に掛かりました


以前の師匠が
私たち弟子の行く先を整えてくださっていたお陰で

新たな師匠に出逢うことができ
久しぶりに
茶道のお稽古を再開できることとなりました。

先日は新たな師匠とのお顔合わせ

以前の師匠を偲びつつ、様々のお話を伺いながら
多くのことを学ばせていただきました。

心に決めた道を追求するには
あまりにも短い人生の儚さ

道を究めることに終着点はなく
如何なる芸術にもまた、完成はあり得ない


道を究めるということは
日々、例えそれがほんの僅かな一歩であっても
自分が昨日に比べ、どれだけ前に進めたかである
ということ


新たな師匠もまた
昨日よりは今日、今日よりは明日
日々新たな気持ちで
お茶と向かい合っていらっしゃるとのお話


いただいた一言一言
全てが心に響きました


久しぶりのお茶室でしたが

お茶室に入る前から
既に美しさは始まっているという感覚

そして五感をフルに使う感覚を
思い出しました


仄かに焚き染められたお香
茶室へ至る路地に咲く、可憐で瑞々しい花々に
徐々に心が落ち着いてゆき

茶室に足を踏み入れた瞬間のこの感覚

私は、茶室のこのピンと張りつめた空気

ここに流れる静謐なエネルギーが好きなのだと
改めて感じました


飾られている数々のお道具

全てが美しく設えられた茶室


無駄が一切排除され
全てあるべきものが1ミリでも動かされたら
瞬時に崩れるエネルギーの絶妙なバランス


本当に1ミリでもずれていたら
この美しさは全く異なるだろうと感じるとともに


ハイヒールにおいても然りであり

1ミリでも頭のポジションがずれていたら
1ミリでも母子球へ乗せる体重がずれていたら
僅かでも体重が外側に乗ってしまったら

全ての調和が崩れてしまう
その繊細な感覚と美意識

瞬時に違和感を感じ取れる
研ぎ澄まされた感性

それは一朝一夕で磨かれるものではなく
日々の研鑽により身に付くものなのです


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