美しさとは何であろうか
先日、書店に立ち寄り
ファッション誌のコーナーを通りがかったところ
「オシャレな人ほど、ヒールを履いていない」
というコピーに、目を瞠った
30代~40代の、働く女性向けの雑誌であり
表紙には
美しいモデルがフラットシューズを履いて
満面の笑みである
自分なりの美意識
自分なりの美の基準を持たない女性読者は
恐らく、これを見て
この先の季節
迷うことなく、ハイヒールではなく
フラットシューズを選ぶことであろう
美しいからではなく
これが今流行りのスタイルだから、と
この雑誌を読んでいないので
何が書かれているか、わからないが
恐らくは
「美しさとは、完ぺきではなく
少し崩したところ、外したところが美しい」
とあるのだろうと
想像できる
美しい女優が、バラエティ番組で
3枚目を演じれば喜ばれる文化である
美しいものを、正直に美しいと
言うのが憚られる風潮
美しさに向き合うことへの照れ
とでも言おうか
美しく在ろうとすることへの
歪められた謙遜の形とでも言おうか
他人の意見ではない
自分の美意識に照らし
これが美しいと思うものを
自信を持って、貫けば良いのである
美の基準とは
自分の内側にあるのであり
外側から押し付けられるものではない
そのためにも、何が美しく、何が美しくないか
自らの美の基準を決して下げることなく
常に美意識を磨いてゆかねばならないと思う
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